受講生の声(2) Tさん(50代女性)

Tさんは小学校の教員経験をお持ちです。またご自身で学習塾を開いておられます。それらの経験を生かして、小学校英語の指導者になりたいと、この講座を受講されました。

仕事の内容を教えてください。

年間稼動数は140日です。3つの小学校を担当していて、小学校の規模によりA校70日、B校35日、C校35日となっています。1週間に3校曜日をかえて行きます。1日のコマ数は3時間〜6時間です。

レッスンプランを考え、授業を行うのが仕事です。レッスンプランは「英語ノート」の指導案を参考にして作成します。担任の先生とのティームティーチングが基本とされていますが、現状は授業の進行のほとんどを私が行っています。評価は担任の先生がされます。担任の先生との打ち合わせ時間はなかなか取れません。

どんな点にやり甲斐がありますか。

子供たちが授業を受けて喜んでくれたとき、そして英語に興味を示して元気に発話したりしてくれると、「またがんばろう」という気持ちになります。また、担任の先生が喜んでくださると、教育現場に少しは貢献できていると実感できるので、うれしいです。

どんな点に苦労されていますか。

まず体力が必要です。はじめの1ヶ月は3校バラバラの勤務地なので、慣れるのに結構苦労しました。特に「のど」がやられてしまうので1日もつようにするにはどうしたらいいか思案中です。

子供たちを惹きつけるレッスンプランの作成や、「オールイングリッシュ」でも流れがとまらないようにするにはどうしたらいいか、など授業についての工夫にはかなり時間がかかります。

担任の先生との人間関係の築き方がなかなか難しいです。事前に授業の打ち合わせをする時間がほとんどないために、授業中のやり取りがギクシャクすることがあります。

小学校英語指導者にはどんなスキルが必要だと思われますか。

(1)英語力
中学校程度の簡単な英語力でいいので、できるだけきれいな発音で相手にわかりやすく発音するといいと思います。リズムや強弱などもネイティブのように「英語っぽく」発話するといいと思います。演出が大事です。どうせ相手がわからないからと「単語」を羅列をするより、文法的にもきちっとした「文」で話すことが大切だと思います。これは担任の先生にクラスルームイングリッシュを覚えていただく機会にもなります。

(2)ノンバーバルなコミュニケーション能力
双方向で参加型の授業を実現するために必要だと思います。授業中はオールイングリッシュで話すため、多くの子供たちは分からないことがあっても最初固くなって口をつぐんでしまいます。そんな言葉以外で発せられる子供たちの感情や要求を汲み取り、それに応じてこちらの伝えたいことを言語にたよらず様々な形で伝える場面がどの授業においてもあります。もしかしたら大半を占めているかもしれません。そうすることで、オールイングリッシュの授業でも比較的流れを止めずに行いやすくなると思います。

私どもの講座がどのように役立っていますか。

全てにおいて役にたちました。特に『プラクティカル』で『現実的な視点にたっている』ところです。以下に具体的に述べます。

(1)小学校英語をとりまく環境を教えていただいたこと
単に指導技術的なことだけにとどまらず、そもそもなぜ小学校で英語教育が行われるようになったのか、その背景、経緯、現状、課題、目的、意義など大きな視点からのお話を聞くことができました。また小学校英語についての現場の先生方の受け止め方や私たちの立場など、様々な角度からこの仕事について教えていただきました。実際に小学校で教えてみえる方のお話も大変参考になりました。これらの知識があったことで、私も現場に入った時、戸惑うことなく授業に集中することができたように思います。

(2)プラクティカルな講座
小学校で英語を教えるのに必要な様々なスキルを実践的に体験させていただきました。レッスンプランの作成では、あまり英語活動に積極的でない学級担任とのティームティーチングを想定し作ったことで現場でもすぐに役立ちました。また模擬授業を行ったことで「オールイングリッシュ」に対しての不安が少しやわらぎました。現場ですぐに役立つ様々なアクティビティーの研修は本当に助かりました。英語ノートにのっているものの他、高学年の児童でも興味をもって取り組めるゲームや単調にならないドリルプラクティスは、オリジナリティーにあふれ、現在多くの子供たちに楽しんでもらっています。

私どもの講座の思い出を教えて下さい。

放課後教室での現場実習は、準備にとても苦労しました。またとても緊張しました。ただ、実際の教室での授業が体感できた意味は大きかったと思います。子供たちの反応も感じることができ、移動のさせ方や声の大きさなどテキストでは学べないことがたくさん勉強できたと思います。また、実際に現場に立ってから、こちらの講座で学んだ基本が改めて大切だと感じることがよくあります。