岐阜市立東長良中学校進路講話

平成27年11月19日に岐阜市の東長良中学校の中学3年生の皆さんに講話をさせていただきました。

同中学校の服部校長先生より依頼され、私でよければということで快諾したわけですが、実は、私がNPO教育支援協会東海の立場で、2011年度から2015年度まで高山市において「ふくしまキッズ」のプログラムでふくしま県の子どもたちを引き受けることが可能になったのは、服部校長先生の多大なるご尽力のおかげだったのです。

東長良中学校には事前に「わが校発表会」の際に見学に伺ったのですが、とにかく感銘を受けました。
同校は公立のコミュニティースクールなのですが、生徒たちが自ら課題を見つけ、先生に相談しながら授業を作りあげていく、いわゆる「総合学習」「アクティブ・ラーニング」のような授業が日々展開されています。
先生が一方的に講義型の授業をするといったことがほとんどありません。理想的な学校運営と言えます。
生徒たちは日々友達との学び合いの中で、思考力・判断力・表現力を育んでいて、コミュニケーション能力・プレゼン力・自己解決力が非常に高い印象を受けました。

そんな生徒たち、特に進学を控える中学3年生の皆さんに何を話そうかと迷いましたが、レベルの高い生徒たちですから、私なりに日頃感じている以下の思いを伝えました。

1.これからは、公助&自助を基軸とする社会から共助の社会への移行が必要である。

2.多文化共生の社会を目指すうえで、日本社会は非常に特殊な文化、精神的支柱を有しているので、他の国々の人たちのものの考え方を知る必要がある。 特に、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教といった一神教の基本的な理解があったほうがよい。

3.一神教(特にキリスト教)を基軸に発展してしてきた近代社会の限界性、脱宗教を目指し、新たなイデオロギーによる国づくりを目指したソ連(ロシア)の崩壊等を受け、世界は新たな基軸を模索している。そこで日本(日本流)が世界から注目されている。日本をもっとよく知り、日本に誇りを持つべき。

4.今後加速度的に進み、また世界のどの国も体験したことにない「超高齢化社会」を一番に日本が迎えることになる。未体験なので、前例がない。日本が超高齢化社会にどう対応するかは世界が注目している。次世代の人たちが新たな幸福感を模索するとともに、文化も含め様々な「ジャパン・ブランド」をさらに発展させ、世界に貢献しく高い志を持ってほしい。

私の話が進路講話にふさわいかったかどうかは定かではありませんが、みんな熱心に聞いてくれ、質問もしてくれました。

私にとってもとてもいい日になりました。

進路講話の感想(東長良中学校3生より)>>PDFを開く